
とうとうというか、やっとというか、エンジンマウントを交換することにする。
というのも、高速通勤になって一定速で走ることが多いけど、なんか振動が多くて気になる・・・路面のせいなのか、足回りなのか、エンジン回りなのか?
足回りはそう簡単に行かないので、振動といえばエンジンマウントか?ということで交換に踏み切る。
いろいろと部品が欠品だったので、その間スロットル清掃やらCVTフルード交換して結構調子は良くなってきたけど、やっと部品もはいってきた。
結果的に効果絶大(過走行だから?)だったので満足ですが、色々条件がそろわないとやれない作業だなと思います。
ちなみに走行距離16万キロ後半。
目次
How to custom
エンジンマウントの現状チェック

部品注文前に確認しているとこです
ここが一番劣化しているという情報が多いところ、運転席側のマウント、ボンネット開けたら見えます。
人差し指一本ぐらい入っちゃう隙間だが、新車時にチェックしてれば変化もわかると思うが、そんなデータはなし。
これだけ見て善し悪し判断できるほどのスキルはないが、情報ではこの隙間は結構ダメらしい。
というか、上が開いてるってことは保持しきれなくて下に下がってるわけで、それがダメなわけだよね。

こっちが助手席側、CVTの上についているマウント
エアクリボックスを外すと見えてきます
目視ではあまりわからないし、そこまで劣化してる様子もないけど、上から作業できそうなので交換したい。

左側の取り付け回り
貫通ボルトでインシュレーターを串刺しにして釣っている構造。
上から作業はできるがボルト関係がめんどくさそうかもしれない
・・・という予想は後に的中する。

車体との取り付けボルトもサビが来ているのでついでに交換する。
そりゃ13年も経てば錆びるよね
ただ、車体取り付けのボルトは錆びてるもの多かったけど、エンジンとの締結しているところはサビが出ていないから、材質の差があるのかもしれない。
事前準備とか情報もろもろ。

作業前に情報収集。
定番のネット情報はするけど、まずは整備マニュアルでざっくりチェックしてみる。
取り外しはメンバー外してジャッキで保持して・・・となっていますね

このあたり外して、というあたりは使える部分か。

エンジン釣るのが一番いいわけだが、チェーンブロックとかなんかがないと無理だし。
ここまでやる気なら普通に整備で頼んだほうがいい。

このあたりは車体への固定関係。
ここは使う。

単純な交換なので、取り付けは基本的に取り外しの逆手順
まぁ公式(?)手順はこれでもかと全部外す手順が書かれているが、基本的にディーラーが自分とこで整備するよう。
我々の手順とはまた違います、ので参考まで。

このあたりの図は締め付けトルクが書いてあるので重要。
1箇所だけトルクレンチ入らなかったので、大体で締めています
腕に覚えがあれば、これだけあれば作業できるかと思います。
逆にこれ見てさっぱり意味がわかんない人は、素直に整備頼んだほうが無難だと思います
ちなみに2箇所交換で作業工賃が2万円弱だったので、リスクを考えれば十分見合う価格だと思います
右側(運転席側)交換

まずは作業準備から
センターからジャッキで上げて馬をかまします
アンダーカバーは全部外しておきます。
タイヤハウスの中にもネジやグロメットがあるので、ちょっと面倒。
グロメットはだいたい劣化で割れちゃったので、これも後で交換予定。

一番厄介そうと想像していたエンジンマウントの下のネジ
上は17mmだが下は14mmで締め付けトルクも少ないのでなので固定用かなと
車体下に潜って外すしかないので、事前にエクステンションを購入
おかげでここの脱着はらくらくクリア。

外したところ、どうも発注したネジと違う。
左が発注したネジ、右が外したネジ。
固定用のネジならどちらでもいい気がしたが、ちょっと頼りなさげだったので、特にサビとかもないし、もともとのネジをそのまま流用。
このネジどこかで見たような。
ショックの取り付けとかのねじだったかな?

下のネジ外したとこ

上周りを外していきます。上からなので作業性はいいですが、エクステンションの長さ調整が微妙。何種類か準備しておくといいです
このあとマウントを抜くのがパズルなので、抜いたときの角度とかを覚えておくのがおすすめ。
少し力技のところもありますが、そこまで強引に引き抜く感じは必要ないので、そっとやりましょう。
脇のライン切ったら大変です

定番の新旧比較、左が新品、右が既設。
取り外すと隙間は縮まりますが、新品と比較すると歴然。
特に触ると古いのは手でも動きますが、新しいものは固いですね
これがアクセル踏んだときのレスポンスの違いですね

裏側比較。
どちらも中心が柔らかいですが、ふるいのは中心部分がかなりプニプニ
新しいものも取り付け後はプニプニしますがだいぶ固さが違います

新品を入れていきます
手前のネジが邪魔くさいですが、抜いたときの逆手順で入れていくといいかとおもいますが・・・すでに覚えてなかったので、色々ぐるぐるしながら気をつけて入れていきます。
はいったら、ジャッキでエンジンを持ち上げて、ボルトを奥までさしこんでから締めていきます。写真はまだ差し込む前
常識ですが、手締め>仮締め>本締めみたいな感じで。
上側、車体とエンジン締結部を規定トルクで締め付けていきます

下に回って下側のネジ締め
エクステンションはこんな感じですが、真下からアクセス可能なので、面倒はないです。
上が締めてあれば、ボルトは奥まで刺さってるはずなので、規定トルクで締めていきます。

運転席側交換完了です
思ったより時間かからず、作業開始から1時間ぐらい。
エンジンとのコンタクトも同じ位置についたので、交換した感もなし。
マウントに4WD表示がありますね。
ちょっと休憩。

とりあえず片方変えたので一休み
作業は平常心が一番、焦るとろくなことはない・・・
エクステンションが25cmなので、長さだけ見たら40cm買ったらドンピシャな気もするけど、今後の活用を考えると25cmはいい選択だったなと思う。
それにしてもアストロプロダクツ、安くて安心役に立つ。
店員さんの知識(というかこだわり・・)もなかなかすごい。
左側(助手席側)交換

一休みしたら、左側交換していきます
こちらの交換にはエアクリボックス、バッテリーやバッテリーの皿やらなんやら外して、作業スペースを開けます
左のマウントは、このハーネスのクランプやら、エアクリボックの台座やら、いろいろ兼ねてます。
本当はこのクランプ(矢印)も交換しようと思ったけど、部品わからずそのまま。ハーネスとセットかも。
丸がエンジン釣ってる貫通ボルト。
こちらはフルに上から作業なので、馬を外して車を下ろして作業します。

一箇所トルクレンチが使えないネジ、取り外し自体も結構タイトです。
ネジ脇の丸い部分はCVTのから生えている金具の部品
ここも外せば行けるかもだけど、面倒なのでこのまま作業
ネジは14mmなので特殊ではないですが、奥なので力がかかりづらいです。
私はラッチ付きのメガネを借りて、それをバーで延長して脱着しました

多分、今回の作業中一番時間がかかったのがここ
ナットを外して貫通ボルトを向いていきますが、テンションがかかったままなので非常に抜けづらい。
この時点では下の保持がセンターメンバー下だったのですが、後で思えばCVTのオイルパンで上げれば簡単に抜けたのかもしれません。
CVT上げるときは木の板とかを噛ませて上げましょう・・・凹みます(後述)
このときはひたすらネジを回して外しました。

貫通ボルト外れたら、マウントを車体から取り外します
この金具外せばマウントの奥のネジは楽にアクセスできますが(たぶん)
ここ外すためにはマウント外さないとだめだし
先にインシュレーターつけたらこの金具つけれないし。
製造時は下からエンジン入れるんだろうな。と想像。
そういえば運転席側でミスったんですが。
車体側のネジ穴にホコリや泥が入ってる場合があるので、取り付け前に一度ネジだけ手締めしてネジ山回り掃除しといたほうがいいです。エアーとかあれば吹いてもいいのかも。

新旧比較。みてのとおり上が古い、下が新品
運転席ほど違いはないけど、矢印あたりのゴムが切れてるってことは、取り付け時に下がってるってこと。かなと。
写真の角度が微妙だけど、古いのは下がってるようにも見えなくはない
あまり違いがわかんなかったので、写真適当です

新品交換していきます
こちらは車体取り付け自体にはこれといって障害がない、ですが。
最初、貫通ネジと車体ネジを仮締めして、本締めしていこうと思ったが、ネジ穴位置が全然合わず。
先に車体側を取り付けて、その後ねじ位置合わせて取り付けることに。
マウントの3箇所は規定トルクで締め付け。
奥の一箇所は他のネジの締め付けトルクを手の感覚で締め付け。。
実はこの時点で、右が難関、左側は上アクセスで楽勝だと踏んでいたのでアンダーカバーも外してなかったんですが。
これはダメだということでアンダーカバー外して持ち上げることに・・・
まぁ、後で考えてみれば、そりゃそうだよなと思いましたが
先に全外ししておくのが無難です

ネジ穴位置これぐらいずれます
センターメンバーを外しているわけではなく、ジャッキで保持しているので、エンジン落ちることはないですが。
センターのエンジンマウントの分だけ下がってる感じですかね。
もちろん小手先ではどうにもならないのでジャッキで持ち上げていきます

CVTフルードのエンジンパンにマット3枚重ねで持ち上げましたが、これでもちょっと凹んでしまいました・・
なので、やられる方は固めの板とかちゃんとかまして、圧力分散したほうがいいですね。

持ち上げてやると、外したときの手間とは違い、あっさり刺さりました。
最初から準備しておけば、こっちはサクッと終わるかもしれないですね
あとは規定トルクで締めますが、貫通なので反対側保持してもらわないと空回りします。
締めたら交換終了、こちらもだいたい1時間ぐらいで終了
注意とか、反省とか、効果とか

あとは現状復旧して終了。
CVTのオイルパンは若干凹んでしまいましたが、不具合出るようなら交換対処する覚悟で。
今の所1週間ほど、これといって不具合は出ていないですね
今回の反省は・・・
・左側のアンダーカバー外してなかった
・CVT側持ち上げる準備しておけばよかった
てとこですか。
そこんとこクリアできてれば、もっと効率的に出来たはず。
事後はバッテリー外した関係でECU初期状態から始まるので、しばらくは学習が必要
アイドリングがいきなり上がっても焦らず待ちます。
あと、ドア関係もロック状態から始まるので、まずはアンロックしてから。。
交換後はエンジンかけた時点で効果がわかりました
明らかに振動がなくなってる。
それから、エンジンがきっちり固定されるのでエンジンーCVTの連携タイミングが変わります
つまり、アクセルオンオフのダイレクト感が出るので、いつもの感じでアクセル踏むと急発進
ちょっと自分の運転カンも再学習しないといけない
減速時もアクセルオフですぐニュートラルに落ちるのか、エンブレの引きずりが減った感じでかかなり扱いやすくなりました。
車が軽くなったみたいな感じです。
トータルで部品2万弱、工具も数千円でこの効果ならありかなと。
過走行車にはおすすめですね。
Parts and tools
エンジンマウンティング インシュレータSUB-ASSY RH(右側)

エンジンマウンティング インシュレータSUB-ASSY RH 12305-37060 ¥10010/1個 (ZRR75 4WD用)
※ZRR70用(FF)は12305-37060 値段は知らない。
ディーラーで購入。
ナット(エンジン締結部分、上側)

フロントスタビライザリンク ナット 94151-21241 ¥99/1個
※品名は間違っているかも
ディーラーで購入。
多分、既設流用も可能
ボルト(エンジン締結部分、上側)

BOLT, FLANGE 91552-L1260 ¥275/1個
ディーラーで購入。
多分、既設流用も可能 と思うが、ネジ部分にはチョーク施工(滑り止め)してあるので交換したほうが無難
ナット(エンジン締結部分、下側)

フランジナット 90179-10039 ¥99/1個 (未使用)
※品名は間違っているかも
ディーラーで購入。
記事の通り、結局使いませんでした。
エンジンマウンティング インシュレータLH(左側)

エンジンマウンティング インシュレータLH 12372-37030 ¥8140/1個
ディーラーで購入。
貫通ボルト(左側エンジンマウント用)

ボルト 90105-10409 ¥275/1個
ディーラーで購入。
多分、既設流用も可能だけど、結構グリグリやるので交換したほうがいい
ナット (左側エンジンマウント用)

フロントサスペンションサポート ナット 90178-10029 ¥99/1個
ディーラーで購入。
多分、既設流用も可能
ボルト(車体取り付け用)

ワッシャーボルト 90119-10866 ¥99/1個
右で3こ、左で4こ使います
ディーラーで購入。
多分、既設流用も可能だけど交換したほうが無難
1/2DR ディープソケット 17mm

17mmのディープソケット
・ 差込角:1/2DR(12.7mm)
・ 角数:6PT
アストロプロダクツで購入。
¥528
https://www.astro-p.co.jp/i/2002000029706
1/2DR ディープソケット 14mm

14mmのディープソケット
・ 差込角:1/2DR(12.7mm)
・ 角数:6PT
アストロプロダクツで購入。
¥484
https://www.astro-p.co.jp/i/2002000029683
1/2DR エクステンションバー 250mm

エクステンションバー 250mm
・全長:250mm
・重量:385g
・軸径:16mm
・外径:22.5mm
・先端タイプ:ストレート
・差込角:1/2DR(12.7mm)
・材質:クロムバナジウム
アストロプロダクツで購入。
¥638
https://www.astro-p.co.jp/i/2002000024947