FETリレーといえば、一般的によくあるものは、信号入力がマイナス(アース)に落ちると、+出力が出るというもの。
エーモンさんでも「出力変換ユニット」という名前で部品が出ていますが、その名の通り、車体はマイナスコントロール(ONでアース、OFFで+12V)だけど、それを入力に使って、ONで+12V、OFFで0V(アース)の出力が出したいときに使うユニットです。
普通はONで+12V出るならそれを利用するか、リレーを使えばいいわけなので。
ではなぜこれを使うか?というと
また車体の出力をそのまま使うと電流容量が足りなくなりそうな場合があり。
回避策で、リレーを使うことが多いのですが、リレー接点は物理的なので、入力信号が微妙だとチャタリング(ON-OFFの連続)が起きてカチカチうるさかったりする場合があります。
チャタリングが起きなくても単純にこのリレーの動作音がキライ、という場合もありますね。
ということで、LEDが弄りの準備として、プラス信号でコントロールするFET回路を作りました。
目次
How to custom
まずは回路図から
通常マイナスコントロールのFETの制御入力を反転させて、プラス入力でONにします。イルミ信号がONで+12vなので、それに対応した仕様。
おもに右半分が一般的なFETリレー動作の回路、左半分が入力を反転させる回路になります。
この回路図をもとに、ブレッドボードで回路のテスト
左側が+-の変換回路、真ん中がFET駆動、右にLEDです
動作はOK、信号線に+12VでLEDがONしました
動作テストがOKだったので、これをもとに凝縮してパターン考えます。
こんな感じになりました。
回路図にはないですがポリスイッチ(回路保護用のヒューズっぽい部品、写真の茶色丸い部品)を+12Vの電源入力に入れています。
※ここでは撮影用によけてます。
ユニットをコンパクトにしたかったので、かなり密集しています
水色枠部分が+-変換部分で追加してる部分になります
回路図とは左右逆になっていますが、右に入力側、左に出力側のイメージ
右の入力側が上から+12V、信号線(イルミ)、GND
左の出力側が上から出力+12V、GNDです
出力のGNDは別でとってもいいのですが、配線上ここで+-が完結していたほうがわかりやすいので、追加しました
基板カットして部品の配線をしていきます。
こちら表側
裏側パターン
配線もつけてみます。表側です。
※写真が上と左右逆です
FETの頭と、配線は浮かないようにワイヤーで基盤に固定しています。
裏側
このあと収縮チューブで配線をまとめて、結束テープで巻いていきます。
ほんとうはまとめて太い収縮チューブに入れたほうがきれいな仕上がりなのですが、手近に売ってなかった。。
完成です
端子は車体取付のときにつけるとして、点灯テスト、動作OKです
◎後日談。
不注意でFET故障させてしまったようで、結局取り外しました。
代わりに車体側の+12Vのつなぎ先をナビ裏のイルミ出力に変更しましたが、そちらの方はヒューズ容量が大きく電圧が安定して出ていました
ということで、このFETは今回はいまいち意味がなかったですが、別のなにかの参考になれば。
Parts and tools
LEDパラダイス(オンラインショップ)
LEDパラダイスはオンラインショップです。
今回の部品はほぼココで調達
部品紹介ではないですが、ちゃんとしたものを買いたいときはここで買うことが多いですね。
キット物などのポン付けするものはある程度許容できますが、工作するときの部品は品質が大事なので。
ただ、やっぱりいいものは(ちょっと)高いです。